カイリー・ミノーグ&スチュアート・プライス(エグゼクティヴ・プロデューサー)
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Q. カイリー、11枚目のスタジオ・アルバムの完成おめでとう。今、どんな気分?
カイリー・ミノーグ(以下K) 信じられないっていう感じね。10枚目の『X』で一つの水準に達したと思ったけど、このアルバムもとにかく驚異的だったわ。この作品が何作目であろうがそんなことは私にとってはどうでもいいことで、最高に素晴らしい経験だった。
Q. アルバムに、まとまりのあるサウンドを求めていたということですか?
ACCトップの国のカウントダウン
K. エグゼクティヴ・プロデューサー一人だけと仕事をしたのは初めてだったんだけど、とてもいい経験になった。おかしいかもしれないけど、これほどまとまりのあるアルバムを作ったのは私がこのキャリアを始めたばかりだったPWLの時代以来のこと。あの時代は、プロダクションの性質上、一体感のあるサウンドを作っていたから。複数のいろいろなプロデューサーと様々なことを試してみるのはとても有意義なことだし、これまではその方法でうまくやってきたけれど、このアルバムでは全てを総括したかったし、スチュアートがそれをしっかりと具現化してくれたわ。
Q. このアルバムとこのプロジェクトで、これまでと変えたかったところは?
EPの曲です
K. 前作に関しては少しだけ納得がいかないところがあったから、(前作とは違う風にやるという)アイディアはアルバムを作る過程でずっと私の頭の中で重要な部分を占めていたの。でも、何よりも大きな理由は、私が世界のいろんなスタジオでアルバムのレコーディングを始めた時に、シザー・シスターズの私の親友、ジェイク・シアーズがまさにこのスタジオで仕事をしていて、スチュアートを褒めちぎっていたこと。ジェイクは私のことをとても気に入ってくれているんだけど、私にしつこく「絶対(スチュアートと)やるべきだ。最高の作品になるだろう!」と言い続けた。だから、ジェイクに感謝しなきゃならない部分が多いのよ。
Q. このアルバムがダンス・フロアへの帰還だと思いますか?それとも自分ではダンス・フロアを離れたことは無かったと?
K. ああ、ダンス・フロアへの帰還と言われているけど、私はダンス・フロアから完璧に退いていたわけじゃないわ。でも、ある意味では帰ってきたということなのかしら。
スチュアート・プライス(以下S)ちょっとの間、チル・アウト・ルームにいた、ということかもしれないね。
トップ40 、コロンビア
K. そうかもしれないわね。どこかの部屋で待機していたけど、またドアを開けて戻ってきたってことね。
Q. レコーディングのどこかの時点で、「そう、これ!」と手応えを感じたことはありましたか?
S. 仕事の世界で生きている、という感じで、そのお陰で周りに起きていることを記録している雰囲気でいつもよりリアルな感じがしていたんだ。
K. ええ、その通り。"いろいろな場所にあるスタジオ"を"出たり入ったりする"というのではなかった。私は事前に数曲を別の場所でレコーディングしていて、その後にニューヨークで仕事を始めたの。全てをこのスタジオで終わらせることにしていたんだけど、その後も少し他のスタジオでレコーディングをしたから、他のプロデューサー達が仕上げた素材を自由に使えるようにと、親切に全部私達に送ってくれた。だからこのアルバムには優しいスピリットを感じることができるの。みんなスチュアートと彼の才能を完全に信用し、信頼していたのよ。全ての素材がここに集まって、それらにちょっとした変更やアレンジを加えることで曲が全く違うものに変わっていく過程を見られたのは、素晴らしい体験だったわ。アルバムが仕上� ��ったプロセスを見守り、体感できたことは最高だった。
Q. 何かを聴いたときに必ずしも感じることができないとしても、アルバムには表れているというのは面白いですね。
S. リスナーには嘘は通じない。彼らが歌いながら微笑んでいる様子が目に浮かぶよ。不安が無い、ゆったりとした気分で、心臓がきちんと脈打っている状態でレコーディングした、ということがアルバムから聴こえてくるし、感じ取れる。どの曲も、レコーディングを楽しんでいない時はすぐにストップ・ボタンを押した。昔から言われていることだけど、「レコードは、レコーディングした当時の気分を反映する」ってことなんだよ。
K. 私達は前から何らかの絆で結ばれていたんだと思う。だって、会ってすぐに意気投合したし。アルバムへの思い、ということだけじゃなくて、私はこのプロジェクトでスチュアートと一緒に仕事をしたことで本当に沢山のことを学んだわ。とにかくとても楽しかった。彼のお陰で本当に凄く楽しめたし、安心して仕事ができた。
ーCLOSEー
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